日本公演期間: 2002年7月5日-15日
ミュージシャンズ・オヴ・ザ・グローブ(グローブ座の音楽家たち)
シェイクスピアの数々の戯曲が初演されたロンドンのサウスバンクに1997年、エリザベス女王を迎えてシェイクスピア劇専門劇場(ニュー・グローブ座)がオープンしました。 木材を組んだ内装から草葺きの屋根まで、もとの設計に可能な限り忠実に従った建物です(違うのは、防火建築という点)。 そしてフィリップ・ピケットのもとに優秀な古楽奏者が集められ、グロープ座専属の古楽楽団が結成されました。
彼らの使命は、忠実に再現された建物そのものの時代考証に配慮した、質の高い本物の音楽を提供し、レコーディング、コンサートを通じてグローブ座の名と精神を世界に広めること。正式オープニングにあわせて発売された2枚のCDは、世界中に驚異をもって迎えられ、「シェイクスピアの音楽」は、1997年アメリカにおいてグラミー賞の一つにノミネートされました。2000年に次ぐ2回目の来日です。
ミューシ゜シャンズ・オヴ・ザ・グローブ
フィリップ・ピケット(音楽監督、リコーダー)
シェイクスピア・グローブ座の古楽監督で、ミュージシャンズ・オヴ・ザ・グローブとニュー・ロンドン・コンソートの音楽監督。フィリップ・ピケットは学問、教育、楽しみの三要素の結合を目標としてコンサートとCDのプログラミングを行なっている。
シティ・オヴ・ロンドン・フェスティヴァルとマーストリヒ・フェスティヴァルで数多くのテーマ・コンサート・シリーズの企画・制作を担当。クィーン・エリザベス・ホールでの大規模なプロモーションで音楽ファンやマスコミ関係者の幅広い支持を獲得してきた。 以来、各地の古楽フェスティヴァルで芸術監督を歴任。 現代、もっとも多忙なアーティストの一人である。ジョン・バランジャー(道化)
コメディ・アクロバットとして初舞台を踏み、ニュー・ヴィック、ロイヤル・オペラ・ハウス、メディーヴァル・プレイヤーズ、ハロゲート・シアター・イン・エデュケーション・カンパニー、シアター・ボウイズなどの劇団の公演に俳優・パフォーマーとしてめきめきと頭角を現わした。投票でBBCテレビの1990年度ジェスター(道化師)に選ばれた。また、ロンドン・ヒルトンホテルでのダイアナ妃のパーティーでジェスター兼司会者を務めた。現在、伝統的演技を柱とする古典エンタテインメントを専門的に上演する、フールズ・パラダイス・シアター・カンパニーの監督を務める。
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日本公演期間:2002年10月11日-20日
クララ・サナブラス(メゾ・ソプラノ、ギター)
スティーヴ・プレイヤー(ダンス、ギター)
パウリーナ・ヴァン・ラールハーヴェン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ、ギター)
トマス・イーレンフェルト(テオルボ、ギター)
ミヒャエル・メツラー(パーカッション、ギター)
アンドルー・ローレンス=キング(音楽監督、スパニッシュ・ハープ)
ザ・ハープ・コンソートは、多様なスタイルのバロック、ルネサンス、中世音楽の即興演奏を中心に活動する音楽家のグループ。 最初のハープ・コンソートが誕生したのは17世紀、イングランドのチャールズ1世の宮廷である。多くの音楽家が同種の楽器を演奏する弦楽合奏団(同じ頃成立)と異なり、異種の独奏楽器の結集であるコンソートは、ハープ、リュート、鍵盤楽器、弦楽器をカラフルに組み合わせて全く新しい音を創り出した。17世紀のコンソートに倣って、ザ・ハープ・コンソートも通奏低音(バッソ・コンティヌオ)の撥弦楽器と弓奏楽器を中心に、国境を越えた音楽家チームとして多彩な音色を創り出している。
コンティヌオのために低音部が書き記された楽譜を使うが、奏者たちは時代と国に合わせて楽器を持ち替え、スタイルを変えて和音やメロディーを即興で演奏しなければならない。ザ・ハープ・コンソートはどのような曲の演奏でもコンティヌオを基本モデルとし、それぞれの曲固有のカラーを大切にしながら自在な即興演奏を繰り広げる。
ザ・ハープ・コンソートのプログラムは中世の戯曲や独唱曲、バロック・オペラをはじめ、古楽器のための新曲から華麗な舞踊組曲まで、多岐にわたっている。17世紀のスパニッシュ・ダンス、アーリー・アイリッシュ・プランクスティ(3拍子のハープ曲;それに合わせて踊るダンス)、ドイツ・バロック・ダンスは世界中の聴衆を魅了している。
ザ・ハープ・コンソートのデビューCD「ルス・イ・ノルテ(灯火と北極星)」(17世紀のスペインと南米の舞踊音楽)は全世界で大ヒットし、ディアパゾン・ドール(フランス)、アマデウス誌のレコード・オヴ・ジ・イアー(イタリア)などを受賞。オーストラリアでは5週連続でクラシック・ヒットチャートのトップを占めた。そのほか、「カロランのハープ」、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディの「イタリア"風"協奏曲」、予言者ダニエルを描いた中世の戯曲「ルドゥス・ダニエリス(〈ダニエル劇〉の意)」、「スパニッシュ・ジプシーズ」、「薔薇の血」(新世界最初のオペラ、1701年ペルーのリマで初演)、ヘンデルの「アルミーラ」、パーセル、ローズなどのCDも高い評価を受けている。昨年ハルモニア・ムンディUSAと専属契約を結んだ。その第一作「ミサ・メヒカーナ」は、17世紀の陽気なポリフォニーと大衆的な舞踊音楽で構成される。
日本には1999年、2001年に来日し、その刺激的なコンサートの模様はテレビやラジオで放送され、クラシック音楽ファンに限らず、多くの人々の心をとらえてやまない。
アンドルー・ローレンス=キング(音楽監督)
バロック・ハープの名手、イマジネーション豊かなコンティヌオ奏者として世界の古楽演奏をリードする。自らハープ、オルガン、ハープシコード、プサルテリウムなどの楽器を演奏しながら、ミラノ・スカラ座、シドニー歌劇場、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、カーネギーホールなど、世界の檜舞台でバロック・オペラやオラトリオを指揮し、高い評価を受けている。
セント・ピーター・ポート・ガーンジー大聖堂教区教会の聖歌隊として音楽家のスタートを切り、オルガン奨学金を得てケンブリッジ大学に学んだ後、ロンドン・アーリー・ミュージック・センターで研鑽を積む。ヨーロッパの主要なアンサンブルに加わり、1988年にコンティヌオ・グループ、トラジコメディアを結成し、共同主宰した(後に解散)。1994年、ザ・ハープ・コンソートの結成と同時に、ドイツ・ハルモニア・ムンディと7年契約を結び、ソロとアンサンブル・レコーディングに着手し、「ルス・イ・ノルテ」など多数のCDを次々と出した。
アンドルー・ローレンス=キングは、初期バロックのオペラとオラトリオを専門的に演奏しているフィレンツェのバロック・アンサンブル「ロム・アルメ」の首席客演指揮者でもある。ペーリの「エウリディーチェ」(現存する世界最古のオペラ)の400周年に際してロサンゼルス・ゲッティ・センターで行なわれた記念演奏会で指揮者を務め、「薔薇の血」の300周年記念公演の監督としてペルーのリマに招かれた。スティーヴ・プレイヤーとの17世紀の舞曲の演奏は、粋で楽しめるステージショーとして絶大な人気を博している。またポール・ヒリアーとのデュオ・アルバムはローリング・ストーン誌のレコード・オヴ・ジ・イアーに選ばれた。
大の航海好き。ヨット愛好家憧れのロイヤル・ヨッティング協会ヨットマスターの認定証を持ち、自由な時間のほとんどを愛船"コンティヌオ"号で過ごす。
才能ある若い音楽家にとってトップクラスのオーケストラと共演することは腕を磨くために必要なプロセス。EUバロック・オーケストラ(EUBO)は毎年ヨーロッパ各地から若い才能豊かなバロック音楽の演奏家100人を招き、オーディション・コースのどれか一つに参加させる。今年はEU加盟国10カ国から28人(平均年齢25歳)が選ばれ、6ヶ月の間ともに、ヨーロッパ各地でトレーニングと演奏を行なっている。
毎年末にはEUBOの学生たちはプロの演奏家として巣立っていく。EUBOの卒業生たちはプロのバロック・アンサンブルに加わって世界を舞台に活躍している。
EUBOは1985年、ヨーロッパ音楽年の主要な事業の一つとして発足した。現在までに2000人に近い若い音楽家がこのオーケストラで育てられ、そのうち375人を超える演奏家がフルメンバーとして演奏に加わった。EUBOの仕事を財政的に支えているのはヨーロッパ共同体(EC)の「ヨーロッパ文化を振興する団体への援助」予算計画である。1989年からの筆頭スポンサーはエレクトロニクスの巨大企業マツシタ・エレクトリック・ヨーロッパ(本社)株式会社。
EUは重要な大使の役割を果たし、ヨーロッパの理想の適切さと達成可能性の力強いシンボルとなり、個性を尊重しながら、同時に、より大きな統一体を志している。統一体こそは国際的相互理解の未来を切り開くために必要不可欠なのである。1985年から今日までに、このメッセージを地球の隅々まで伝えるために、49カ国でコンサートを行なってきた。その中にはしばしば忘れられてきた地域もあり、多くの場合現地のEU代表部が協力した。最近5年間に演奏した地域には、戦争で引き裂かれたボスニアとクロアチア、南アフリカのソウェト地区、麻薬の最大取引国コロンビア、ガザ地区、そして中東各地などがある。
2002年から2004年の世界ツアーを指揮するのは、ポール・グッドウィン、ロイ・グッドマン、トン・コープマン、ラルス・ウルリク・モルテンセン、ファビオ・ビオンディら、バロック音楽の旗手たちが名を連ねている。
指揮:ポール・グッドウィン
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ポール・グッドウィンが当代一流のオーボエ奏者の地位を築いて久しいが、現在は広いレパートリーを持つ指揮者として活躍している。
指揮者としては、イギリスのBBCプロムスでデビュー。現在、アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックの準指揮者、イギリス室内管弦楽団の首席客演指揮者を務める。
演出家ジョナサン・ミラーとともにバッハの「マタイ受難曲」を舞台化し、続いてモーツァルトの「フィガロの結婚」と「羊飼いの王様」、ヘンデルの「アグリッピーナ」「アマディージ」、ハイドンの「無人島」を次々に上演した。最近上演したオペラはヘンデルの「ポーロ」、グルックの「オルフェーオ」、モンテヴェルディの「ポッペーアの戴冠」などである。
イギリス室内管弦楽団を率い、キリ・テ・カナワ、ジシュア・ベルといったアーティストをソリストに迎えてカントルーブ、メンデルスゾーン、シューマン、リヒャルト・シュトラウス、ラヴェル、ストラビンスキーなどの作品を演奏している。イギリス室内管弦楽団、スウェーデン室内管弦楽団、チューリッヒ室内管弦楽団と共演してCDを収録。
ポール・グッドウィンは古楽器と現代音楽の合一に熱意を燃やし、アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックのために現代曲を委嘱した。その筆頭がジョン・タヴナーの作品「エタニティ・オヴ・サンライズ」(日の出の永遠)である。初演が大好評を博し、この成功に気をよくしたタヴナーはグッドウィンのこのオーケストラのために長大なカンタータ「皆既日食」を作曲した。
オルランド・コンソート
THE ORLANDO CONSORT
来日期間:2003年2月28日-3月5日
ロバート・ハリー=ジョーンズ(カウンター・テナー)
アンガス・スミス(テノール)
チャールズ・ダニエルズ(テノール)
ドナルド・グレイグ(バリトン)
1988年、アーリー・ミュージック・ネットワーク・オヴ・グレート・ブリテン(英国古楽ネットワーク)によって結成され、ヨーロッパで1050-1500年の作品の演奏に最も意欲的に取り組んでいるグループの一つとして急速に名声を高めた。メンバーは、全員が優秀なソリストとしても活躍し、同時に古楽演奏の豊富な経験と実力によりタリス・スコラーズ、ガブリエリ・コンソート、タヴァナー・コンソートなどにも参加している。
メトロノーム、ドイツ・グラモフォン「アルヒーフ」などのレーベルで録音を行ない、ダンスタブル作品集のCDで1996年度グラモフォン誌の古楽賞を受賞。現在は米国ハルモニア・ムンディと専属契約を結び、「ごちそうと葡萄酒とうた」と「不死鳥の呼び声」(イギリスの15世紀教会音楽)の2枚のCDが相次いで発売された。
1996年、12世紀のアキテーヌ・ポリフォニーの高度な技術を駆使した演奏活動に対して、アメリカ楽理協会の権威ある賞「ノアー・グリーンバーグ賞」を贈られている。
現代音楽と即興演奏への関心を強め、ジャズ・クヮルテット“パーフェクト・ハウスプランツ”とのクロスオーバー・プロジェクト「エクステンポリ」(“即興で”の意)は広範な聴衆から高い評価を受け、2000年度ハダースフィールド現代音楽祭での演奏はロイヤル・フィルハーモニック協会賞候補に指名された。また、ボストン古楽祭での12,13世紀のフランス音楽の演奏はボストングローブ紙により“アーリー・ミュージック・パフォーマンス・オヴ・ザ・イアー”に選ばれた。
ドミニク・ヴィス カウンターテナー・リサイタル
ピアノ:フランソワ・クーテュリエ
DOMINIQUE VISSE & FRANCOIS COUTURIER
来日期間:2003年5月23日-6月1日
ドミニク・ヴィス
Dominique Visse -Countertenor
11歳からパリ・ノートルダムの聖歌隊で歌い、同時にヴェルサイユ音楽院でオルガンとフルートの勉強を始めた。中世・ルネサンス音楽に魅かれたヴィスは、1976年、偉大なカウンターテナーの草分け、アルフレッド・デラーに出会い、その弟子となる。さらにナイジェル・ロジャース、ルネ・ヤーコプス、ウィリアム・クリスティのもとで研鑽を積んだ。
1978年に結成したクレマン・ジャヌカン・アンサンブルを率いてコンサートやレコーディング活動を繰り広げ、その多数のCDはフランス・ポリフォニー・シャンソンの理想的演奏との高い評価を得ている。翌1979年、レザール・フロリサンの結成に加わり、その初期のレパートリーの多くを校訂した。 以来、ドミニク・ヴィスはリリック・シンガーとしてバロック・オペラの世界で絶大な人気を集めている。また、オッフェンバックやベリオのオペラをはじめ、近現代の音楽との取り組みにも意欲的である。
ドミニク・ヴィス公式ホームページ:http://www.dominique-visse.com
フランソワ・クーテュリエ
Francois Couturier -Piano
クラシック・ピアノと音楽理論を勉強したが、1977年に大学を卒業するとジャズに没頭し、グループ「アンプレシオン」を立ち上げた。
1980年「アカデミー・デュ・ジャズ」のジャンゴ・ラインハルト賞を受賞。ダニエル・ユメール、カティア・ラベック、ミシェル・ポルタル、ディディエ・ロックウッドらとヨーロッパ各地の音楽祭で共演。
1981年ジョン・マクローリンと出会い、彼のグループ「トランスレイターズ」の世界各地での演奏旅行とレコーディングに参加した。その後、クーテュリエが共演したアーティストやグループは、フランソワ・ジャンノーの「パンデモニウム」、エディー・ルイスの「マルチカラー・フィーリング」、ディディエ・ルヴァレの「スイング・ストリングズ・システム」、フランソワ・メシャリの「アクトIV」など多数。 ドミニク・ピファレリ(ヴァイオリニスト)とともにCD「ポロス」(ECM)のレコーディングなど、多くの意欲的なプロジェクトを実行してきた。最近2人が作曲したピアノ、ヴァイオリン、声楽のための「アンプロンプチュ」(即興曲)のレコーディングをドミニク・ヴィスとともに行なった。ヴィスとの共演の始まりは「3大カウンター・テナー」(ハルモニア・ムンディ)のレコーディング。
タリス・スコラーズ 指揮:ピーター・フィリップス
THE TALLIS SCHOLARS PETER PHILLIPS: conductor
来日期間:2003年6月27日-7月5日
タリス・スコラーズ
THE TALLIS SCHOLARS1973年、ピーター・フィリップスによって結成された。CDとコンサートを通して、いまやルネサンス教会音楽においては世界最高の合唱団と目される。タリス・スコラーズとは、16世紀イギリスの作曲家トマス・タリス(1505頃-1585)の音楽を学びきわめる人々の意。フィリップスはルネサンス音楽に最も適した純粋で澄んだ音を選び、その完璧な調和と融合によって、音楽の微細なきめを描き出す。そこに立ち現れる音の美、それがタリス・スコラーズの名を不動のものにしている。
タリス・スコラーズは、あるときは教会で、あるときはコンサート・ホールで歌っている。その数は毎年約80回に達する。1年に少なくとも2回公演旅行を行なうアメリカでは、ア・カペラのスーパースターと絶賛された。1994年、ミケランジェロのフレスコ画修復完成を祝う記念行事の最後を飾り、システィーナ礼拝堂での演奏を許された。1998年、クラウディオ・アッバートに招かれてイタリアのフェルラーラで歌い、ロンドンのナショナル・ギャラリーで結成25周年記念コンサートを行なった。プログラムはジョン・タヴナーがタリス・スコラーズのために書いた作品(初演)。ナレーションをスティング、司会をデイヴィッド・アッテンボローが引き受けた。1998年12月5日、1000回目のコンサートをニューヨークで行なった。
1994年2月、ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ教会で、その聖歌隊長だったパレストリーナ没後400年記念コンサートを行なった。このコンサートを収録したヴィデオとCDがタリス専門のレコード会社ギメルから発売された。1996年、ポリグラムとの提携により、ギメルの市場は大きく広がった。
1987年、ジョスカン・デ・プレの「ミサ・ラ・ソル・ファ・レ・ミ」と「ミサ・パンジェ・リングヮ」がイギリスのグラモフォン誌のレコード・オヴ・ジ・イヤー(古楽で初めての受賞)に選ばれたのをはじめ、フランスのディアパゾン誌のディアパゾン・ドール・デ・ラネー賞(ラッススとジョスカンの「ミサ・ロム・アルメ」1989年)、グラモフォン誌のアーリー・ミュージック賞(パレストリーナの「ミサ・アスンプタ・エスト・マリア」1991年)、同賞(チプリアーノ・デ・ローレとジョスカン、1994年)、クラシックFMとグラモフォン誌の合同主催コンクールでのピープルズ・チョイス賞など、多くの重要な賞を贈られた。
Peter Phillips / photo: Harry Heleotis
ピーター・フィリップス
PETER PHILLIPS-Director
ピーター・フィリップスはルネサンス教会音楽の研究と演奏をライフワークとする、この分野の第一人者である。1972年、オクスフォード大学に奨学生として入学したフィリップスはウルスタン、アーノルド両教授のもとでルネサンス音楽を修めている。1973年にタリス・スコラーズを創設し、独自のレーベルであるギメル・レコードに数多くのレコーディングを行なっている。タリス・スコラーズの指揮者の顔とともに、学者・著述家の顔を持つ。ギメルから出版した著書「1549年から1649年までのイギリス教会音楽」(English Sacred Music 1549-1649)は、宗教改革からイギリス共和国時代までの英語による教会音楽の歴史の詳しい解説書であるが、百科事典に匹敵するものとして注目されている。フィリップスはルネサンスへの関心を音楽から美術へと広げ、現在その時代の文化的背景の解説に力を注いでいる。タリス・スコラーズを指揮してあるいは単独で、イギリスはもちろん、アメリカやカナダでのテレビやラジオにもたびたび出演している。
Bal au Palais de Versailles
来日期間:2003年10月23日-11月2日
演出・振付■アナ・イエペス
Direcotr,Choreographer: Ana Yepes
世界的に有名なギタリストを父に持つ。ハーグ王立音楽院で古楽を学ぶ。その後マドリッド、ハーグなどでさらにダンスを学びディプロマを取得し、振付師・舞踏家としてのキャリアを開始する。フランス、スペインのバロック舞踏法研究の第一人者。「感情を動きに変えるべき」との思いから、コンテンポラリー・ダンスのルイジ・キリアンの舞台にも参加。飽くなき好奇心のもと、今なお自分自身のスタイルを追い続けている。マスネ:歌劇「マノン」、ビゼー:歌劇「カルメン」(以上、パリ・オペラ・バスティーユ、ガリ・ベルティーニ指揮)、ラモー:歌劇「イポリートとアリシ」(パリ・オペラ座、ウィリアム・クリスティ指揮)、リュリ:コメディ・バレ「町人貴族」(ロンドン・バービカンホール、クリスティ指揮)などに振付として参加。
音楽監督■リチャード・ブースビー
Musical Direction: Richard Boothby
マンチェスター大学でデイヴィッド・ファロウズ、ザルツブリグでニコラウス・アーノンクールに学ぶ。ピリオド楽器アンサンブルのパーセル・クヮルテットやフレットワークを中心に活動。わが国では、モンテヴェルディのバロック・オペラ「ポッペーアの戴冠」(1998)、「オルフェーオ(2001)などの音楽監督として日本プレミア公演を成功に導いたことで知られる。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オヴ・ミュージックなどで教鞭をとっている。
ソプラノ■スージー・ル・ブラン
Soprano: Suzie le Blanc
カナダ生まれ。カナダ・カウンシル奨学生としてイギリスに留学し、ウィグモアホールで衝撃的なデビューをした。アンドルー・バロット、トン・コープマンなどの指揮者と共演している。リュート・ソング、オラトリオ、アーリー・オペラ作品(モンテヴェルディ、パーセルなど)を得意とする。
出演
アナ・イエペス・ダンス・カンパニー
Ana Yepes Dance Company
アナイエペス、ベゴーニャ・デル・バーリェ、ジョルジュ・ケラゲル、ニコラ・ニュイエン
Ana Yepes, Begona del Valle,Georges Keraghel, Nicolas Nguyen
アンサンブル・リチャード・ブースビー
Ensemble Richard Boothby
ヴァイオリン:クレア・サラマン、アイオナ・デイヴィーズ
Violin: Clare Salaman, Iona Davis
ヴィオラ:マリ・ジスケ、キャサリン・マギリブリ
Viola: Mari Giske, Katherine McGillivray
ヴィオラ・ダ・ガンバ:リチャード・ブースビー
Bass viol/Bass violin: Richard Boothby
チェンバロ:ティモシー・ロバーツ
Cembalo: Timothy Roberts
リュート/テオルボ:ポーラ・シャトーヌフ
Lute/Theorbo: Paula Chateauneuf
クイケン・クヮルテット&ロレンツォ・コッポラ
KUIJKEN STRING QUARTET & LORENZO COPPOLA
来日期間:2003年11月18日-11月23日
クイケン・クヮルテット
シギスヴァルトとヴィーラントのクイケン兄弟、マルレーン・ティアーズ、フランソワ・フェルナンデスにより1986年に結成され、古楽演奏への歴史的アプローチにより世界的名声を確立した。全員がピリオド楽器オーケストラ「ラ・プティット・バンド」で活躍している。ハイドン、モーツァルトをレパートリーの核とし、斬新な手法によるモーツァルトの弦楽四重奏曲「ハイドン・セット」、「プロシア王四重奏曲」、「ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」、「エルデーディ四重奏曲」を次々と発表し、多くのファンを魅了している。弦楽四重奏団では、1996,99年に来日。メンバーに寺神戸亮を加えたクインテットとしては、モーツァルトの弦楽五重奏曲のCDをリリースしており、2001年に来日し、各地で好評を博した。
シギスヴァルト・クイケン(第1ヴァイオリン)
1944年、ブリュッセル近郊に生まれ、ブリュージュとブリュッセルの音楽院でヴァイオリンを学んだ。7歳のときにルネサンス音楽とその楽器を知り、ヴィーラントとともに独学でヴィオラ・ダ・ガンバをマスターした。このように幼少から古楽に親しんだことが、その後のシギスヴァルトのバロック音楽演奏を決定づけた。1969年から、古いヴァイオリン奏法の復活に取り組んだ。つまり、顎当てや肩当てを使わず、楽器を顎の下にはさまないで演奏するのである。この奏法は多くの演奏家に大きな影響を与え、1971年以来シギスヴァルトはハーグ音楽院でこの奏法を教えている。1972年に「ラ・プティット・バンド」を創立し、コンサートのほか、オペラ公演も定期的に行なっている。フランソワ・フェルナンデス(第2ヴァイオリン)
ルーアンに生まれ、12歳からバロック・ヴァイオリンの勉強を始めた。シギスヴァルト・クイケンの教えを受け、「ラ・プティット・バンド」のメンバーとしてシギスヴァルトのもっとも親しい協力者となった。バロック・ヴァイオリン、バロック・ヴィオラ、ヴィオラ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏家としてバロック・オーケストラに参加するだけでなく、室内楽やソロ活動も行なっている。マルレーン・ティアーズ(ヴィオラ)
ブリュッセル音楽院でアルテュール・グリュミオーとモーリス・ランキンに師事した。シギスヴァルト・クイケンと同様、幼少期からピリオド楽器と古楽演奏に強い興味を示した。「ラ・プティット・バンド」の首席ヴィオラ奏者。ヴィーラント・クイケン(チェロ)
ブリュッセル音楽院でチェロを修めた。18歳から独学でヴィオラ・ダ・ガンバに挑戦し、兄弟であるシギスヴァルト、バルトルドやレオンハルト、ブリュッヘン、デラーら巨匠と世界各地で演奏を行なっている。ブリュッセル音楽院とハーグ音楽院で教鞭をとる。
LORENZO COPPOLA
ロレンツォ・コッポラ (ヒストリカル・クラリネット)
LORENZO COPPOLA
オランダの王立ハーグ音楽院でエリック・ヘプリヒ(Eric Hoeprich)のもとでヒストリカル・クラリネットを学んだ。レ・ザール・フロリサン(クリスティー)、ラ・プティット・バンド(クイケン)、18世紀オーケストラ(ブリュッヘン)など多くのアンサンブルと共演し、アンサンブル・フィリドール、フライブルグ・バロックオーケストラ室内アンサンブルなどのメンバーとしても活躍。イタリアのプラートとウルビーノで教鞭をとっている。
グスタフ・レオンハルト
GUSTAV LEONHARDT
来日期間:2004年5月26日-6月7日
オランダに生まれ、音楽的な家庭環境の中で育ったレオンハルトは、幼少からチェンバロとオルガンに親しんだ。バーゼル・スコラ・カントールムでエドゥアルド・ミューラーのもとでこの2つの楽器を学んだ後、ウィーンでコンサート・デビューした。1952年にウィーン国立音楽アカデミーに教授として迎えられた。1955年その職を辞して故郷アムステルダムへ帰り、同地の音楽院で教えるとともに、ニーウエ・ケルク(新教会)の専属オルガニストとして活動している。1969年、ハーヴァード大学名誉教授に任じられた。
チェンバロ奏者、オルガン奏者、指揮者として、180枚を超えるレコーディングを行ない、オペラ指揮者としてモンテヴェルディとラモーのオペラ公演を行なっている。バッハの「フーガの技法」の研究書を出版し、スウェーリンクの「鍵盤楽器作品集」を校訂するなど、明哲な音楽学者としても知られる。バッハを描いたジャン=マリー・シュトラウプ監督の映画で主人公を演じた。1980年、ヨーロッパ・エラスムス賞を受賞。ダラス(1983)、アムステルダム(1984)、ハーヴァード(1991)、メッツ(1998)、パードヴァ(2000)の各大学から名誉博士号を贈られた。
ザ・シックスティーン合唱団&管弦楽団
The Sixteen & Symphony of Harmony and Invention
来日期間:2004年12月19日-12月23日
演奏する音楽に打ち込むひたむきな姿勢、それはザ・シックスティーンの真骨頂である。世界をまたにかけてコンサートにレコーディングにと多忙な活動を繰り広げ、澄んだ美しい声、そして正確さとドラマティックな力強さによって、いまや世界最高のヴォーカル・アンサンブルの地位を揺るぎないものとしている。古いヨーロッパのポリフォニーからルネサンスとバロックの傑作、さらに20世紀の合唱曲までの広いレパートリーは、創立者で指揮者のハリー・クリストファーズの情熱を雄弁に物語るものである。失われた作品やほとんど知られていない作品の発掘と演奏は80枚のCDを産み、数々の受賞をこの合唱団にもたらした。メンバーはいずれもたぐいまれな声と技を持つプロフェッショナルである。また、同じくクリストファーズによって創設されたオーケストラ(「メサイア」「サムソン」「エジプトのイスラエル人」「イェフタ」)などのバロック大作、イギリス音楽史上最大の天才とされるパーセルの作品演奏は大変高い評価を受けている。
ハリー・クリストファーズ
Harry Christophers-Conductor
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ハリー・クリストファーズは1978年の創立以来この合唱団を率いている。さらに、イギリス室内管弦楽団、BBCフィルハーモニー、ノーザン・シンフォニア、ドイツ・カンマーフィルハーモニーの客演指揮者を定期的に務めている。年々オペラを指揮する機会は増えており、モンテヴェルディ「ウリッセの帰郷」、グルック「オルフェーオ」、モーツァルト「魔笛」をリスボン歌劇場において、モンテヴェルディ「ポッペーアの戴冠」、ヘンデル「アリオダンテ」などをイングリッシュ・ナショナル・オペラで指揮している。
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ルーシー・クロウ:ソプラノ Lucy Crowe-Soprano
ロイヤル・アカデミーのオペラ・コースに学ぶ。2002年度ロイヤル・オーバーシーズ・リーグ音楽コンクールの金メダルを獲得。デイヴィッド・ウィルコックス指揮のヘンデル「メサイア」や、BBCプロムス2003のパーセル「ダイドーとエネアス」(エイジ・オヴ・エンライトメント)に出演。
ウィリアム・ピュアフォイ:アルト William Purefoy-Alto
オクスフォード大学モードリン・カレッジ卒業後、ギルドホール音楽演劇学校オペラ課程に学ぶ。クリストファーズ、ヤーコプス、ヒコックス、ピケットなどバロック音楽界をリードする指揮者と共演。最近ではバーゼル歌劇場のモンテヴェルディ「ポッペーアの戴冠」、オットーネ役を熱演。
ロバート・マレイ:テノール Robert Murray-Tenor
ブレントウッド大聖堂聖歌隊の音楽教育を受け、ニューカースル大学音楽科卒業。その後ベンジャミン・ブリテン・インタナショナル・オペラ・スクールなどに学ぶ。パロット指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズやガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団などと共演している。
ベンジャミン・デイヴィス:バス Benjamin Davies-Bass
ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックに学ぶ。2003年パリのシャトレ劇場のガーディナー指揮、ベルリオーズ「トロイ人」に出演してオペラ歌手デビュー。パーセル「ダイドーとエネアス」やバッハのカンタータではガーディナーと、バッハ「マタイ受難曲」はクリストファーズと共演している。